今だからこそ、キューバ旅行が熱いです。アメリカやメキシコにほど近く位置するキューバと言えば、共和制に近い社会主義国、ラム・葉巻、青い海を思い浮かべますが、キューバの魅力はそれだけではありません。スペインの植民地であったことから公用語はスパニッシュであり、その植民地時代・キューバ革命といった歴史のある経験値豊富な国でもあります。コバルトブルーのカリブ海に面していて豊かな自然を持ち、敵視的背景による独特な文化も特徴となっています。

チェ・ゲバラとフィデル・カストロを知ろう

キューバ旅行に出発する前に知っておきたいのが、二人の英雄であるチェ・ゲバラとフィデル・カストロについてです。かつて民主主義であり汚職が蔓延していたキューバにおいて奇跡の革命を起こし、その後も他国であるアメリカに頼らず国家を維持していくという強い姿勢を打ち出し、平和主義と政策など国民第一主義を貫いた政治家たちです。チェ・ゲバラはもともとは軍医、フェデル・カストロは弁護士でありましたが、そこから政治・革命への道へと繋がり、二人は出会います。この二人の存在無くしては、現在のキューバは語ることが出来ません。キューバ革命は、世界的にもとても大きな歴史の一つであり、チェ・ゲバラとフィデル・カストロの名も南アメリカの人々をはじめ、世界中の人の記憶に刻まれ続けることでしょう。他国より経済封鎖されたりと厳しい面にもめげず、国民には医療・教育・福祉の無料提供をモットーとし、その実現に突き進んだ英雄二人は、キューバではどこに行っても彼らを表した文字・絵が見られるほどの人気があります。

町の治安は?

キューバ革命で有名なところへ旅行するということで、気になるのは町の治安ですが、観光客に対する罪が重いということから、治安は比較的落ち着いています。日本国内での日常生活と同様、基本的な貴重品管理はもちろん必要ですが、よっぽどの警戒心を持ってビクビクする必要はありません。温暖な気候によるのんびりとした国民性と、サルサ音楽による明るくて温和な雰囲気からも、その様子をうかがい知ることが出来ます。
現在政権を握っているラウル・カストロは前述の英雄フィデル・カストロの実弟であり、彼が今後引退した場合には新米家による政権の掌握により、アメリカ資本主義がキューバへ進入してくる可能性が強いと言われています。もしそうなると、アメリカのフランチャイズ産業なども入ってくることになり、現在までのキューバの治安の良さ・独特なムードや歴史も変わっていくことになります。だからこそ、今がキューバ旅行にぜひ行くべき時だと言えます。