キューバの英雄、エルネスト・チェ・ゲバラをご存知でしょうか。
キューバのお土産屋さんには彼の似顔絵がプリントされているTシャツなど、様々な品物を沢山目にすることでしょう。
彼はフィデル・カストロと共にキューバ革命を成し遂げた人物です。
この功績により彼はキューバ出身と思われていますが、実はアルゼンチン生まれなのです。

「モーターサイクル・ダイアリーズ」という映画は、若き日のゲバラを題材にした作品です。
彼が友人と一緒にアルゼンチンからチリ、ペルーを通りベネズエラに辿り着くまでのロードムービーです。

世界で一番乾燥した場所と言われるアカタマ砂漠では労働者階級の夫婦と出会い、彼らと話す場面があります。
ペルーではハンセン病患者の施設を訪れ、喘息持ちでありながら湖を泳いで彼らの元へ行くシーンもあります。
当初は医者を志していたゲバラが彼らと会うことにより、次第に革命の指導者としての意識が芽生えるきっかけになったと思われるエピソードが沢山あります。
その他にも、作品の中では荒涼とした大地など南米の景色が楽しめます。

キューバ旅行に行かれる方は、観光地として外せないサンタ・クララを訪れる前に同作品を見てゲバラの人となりを知っておけば、旅行も一層楽しいものとなるでしょう。